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洋菓子分野における米粉の美味しさや新たな可能性の発見に向けて、全国の洋菓子店・企業、有名パティシエ、製粉メーカー、生産者たちが大集合! 「洋菓子×米粉カンファレンス2026~特別編~」を開催。

2026.08.04

洋菓子分野における米粉の美味しさや新たな可能性の発見に向けて、全国の洋菓子店・企業、有名パティシエ、製粉メーカー、生産者たちが大集合! 「洋菓子×米粉カンファレンス2026~特別編~」を開催。

2026年7月1日に「洋菓子×米粉カンファレンス2026~特別編~」が農林水産省にて開催され、鈴木農林水産大臣のほか、全国から多くの洋菓子店・企業や有名パティシエ、米粉の製粉メーカー、米粉用米の生産者など総勢176人が参加しました。会場では、洋菓子における米粉の未来を語るトークセッションのほか、全国22の洋菓子店・企業が試作した米粉洋菓子の試食や参加者同士の交流が行われました。当日の様子を紹介した動画もありますので、ぜひご覧ください。

【動画】洋菓子×米粉カンファレンス2026~特別編~の様子はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=tobWHxOaFDE&t=4820s

鈴木農林水産大臣の米粉への熱い想い!
「米粉でつくる日本と洋菓子の未来。みんなで一緒に創っていきましょう!」

開会の挨拶に登壇したのは鈴木憲和農林水産大臣。今回のカンファレンスの開催趣旨や、米粉への熱い想いを語りました。

「日本におけるお米の消費量は、食生活の多様化によってどんどん減り続け、昔は年間1人当たり約120kg食べていましたが、現在はその半分程度になっています。日本では昔から水田でお米を作って生活してきましたが、米の消費量が減ってくると、水田でいったい何を作ればよいか、生産者の皆様も大変厳しい状況に置かれています」。

「日本の食料安全保障を考えた場合、水田を維持して、次の世代に繋げていくためには、お米を作り続けることが出来る状況を作ることです。そのために重要なのが米粉です。米粉は、昔は和菓子に使うことが基本でしたが、今は製粉技術が進歩して、洋菓子やパンに使える米粉もたくさん出てきており、様々な可能性があります。今まさに米粉というマーケットが大きく伸びる転換点に来ていると私は思っています」。

 「実際この15年間、米粉用米の需要は着実にどんどん伸びています。米粉のマーケットを更に広げていくためには、単に小麦粉を米粉に置き換えるのではなく、消費者の皆様に評価して頂ける米粉を供給していくことが重要です。生産者の皆様も、しっかりとこの需要に対応して供給していただくことが重要と考えています」。

「一方で世界を見ると、グルテンフリー市場が拡大しています。特に、グルテンが原因のセリアック病や小麦アレルギーへの対応が欧米を中心にどんどん広がっており、国内でもグルテンが入ってない方が良いという方も増えてきています。欧米には、「グルテンフリー」というグルテンの含有量が20ppm以下/未満の規格がありますが、日本では、より厳しい「ノングルテン」という規格があります。この「ノングルテン」規格は1ppm以下という規格であり、より安心して使える規格です」。

「先日(6月24日)私が出席した「経済財政諮問会議・日本成長戦略会議 合同会議」では、高市総理は「日本には世界をリードする技術がたくさんあります。ノングルテン食品などの農水産加工品(略)など大きな潜在能力を持つ地域資源もたくさんあり、こうした技術を有する方々の社会実装、新たな市場獲得の挑戦を全力で後押しして参ります」と言及しました」。

「この総理の思いも追い風にして、ノングルテン製品の普及を進めていきたいと思っています。米粉の需要量は、現在約6万トンですが、将来はもっと増やしていきたいと考えています。洋菓子業界などの米粉を使って頂く皆様が「もっと使える」と感じて頂き、その「輪」が広がっていくことが重要です」。

「更に将来は、輸出も含めて、更に米粉を使う人たちが増えていって、結果として、日本の水田が維持され、その水田でお米が作られ、万が一の時でも、私たちやその次の世代が飢えることがない、美しい日本を未来に引き継ぐことができるということが、まさに米粉にかかっていると考えています」。

「ぜひ、皆さんと一緒に、米粉でつくる日本と洋菓子の新しい未来を創っていきたいと思っています。ただ、これは美味しいことが大前提です。米粉だからではなく、美味しいから食べようという世界を皆様と楽しく創っていきたい。ぜひ本日ご参加の皆様におかれましても、美味しく、楽しく、取り組んで頂き、日本の未来を拓いていけるようご協力を心からお願いいたします」。 


その後、ご来賓として、日本米粉協会会長福田様、日本洋菓子工業会理事長小澤様、日本洋菓子協会連合会会長島田様、全国農業協同組合中央会常務理事藤間様、日本農業法人協会専務理事紺野様のご紹介の後、根本農林水産副大臣、広瀬農林水産大臣政務官、山本農林水産大臣政務官の参加のご紹介がありました。

トークセッションでは、鈴木大臣、パティシエ、製粉メーカー
米粉用米生産者が参加し、洋菓子における米粉の可能性を探る。

「洋菓子分野における米粉の未来」をテーマにしたトークセッションには、鈴木農林水産大臣に加えて、モンサンクレールの辻󠄀口博啓氏、パティシエ エス コヤマの小山進氏、パティシエ・シマの島田徹氏の3名のパティシエが登壇。また、全国穀類工業協同組合理事長で群馬製粉代表取締役社長の山口博之氏、米粉用米を生産する有限会社リライ本郷の代表取締役 高橋昌利氏も登壇しました。

まず話題に上がったのが、米粉を使った洋菓子ならではの美味しさやメリットについて。島田シェフは「米粉はグルテンがないので、クッキーのサクサク感を出しやすい。お米「ならでは」のほのかな甘みやうまみをお菓子に加えることができる。」小山シェフは「米粉を他のデンプンと合わせることによってユニークな食感を出したり、米粉以外の素材の味をストレートに出したりすることが出来る。」と食感、味わいについて言及します。

また、辻󠄀口シェフは「これまで米粉の可能性を追及する中で、一番感じるのは、米は日本の文化であり、米を活かしてこそ日本のスイーツの世界は広がりを持つと思う。また米粉はグルテンフリーなので、食べた後のスッキリ感があり、消化が早く胃もたれがしない。米粉の良さを日本の文化として、しっかり育むことにより、我々が生まれ育った原風景を残していける。」と話してくれました。 


製粉会社としての視点で話してくれたのは山口理事長。「でん粉損傷度、粒度、粒径などを調整しながら米粉を作っていますが、アミロースの含有量などの要素も加わり、複雑に絡み合ってどんなお菓子に向くのかが決まります。最近では粒度、粒径はコントロールできるようになってきたので、以前と違って、この米粉はスポンジケーキ向き、クッキー向きなど、向き・不向きが分かるようになってきていると思います。」と、米粉の特性や製粉技術の進化などを語りました。

米粉用米の生産に継続的に取組む高橋代表は、「私たち農家は、日本の食料安全保障、水田の多面的機能の維持の面でも、お米作りを続けていかないといけないと考えています。その上で、米粉用としてお米を栽培できることは非常に価値があることです。こういうイベントがあり、生産者もどういう製品になっているか知ることが出来れば、産地としてのモチベーションも上がり、米粉用米の作付けも増えていくと思います。」と米粉用米の生産への思いを語ります。

最後に米粉の未来に向けて登壇した皆さんからコメントがありました。「今回のイベントをきっかけに、全国のシェフが米粉に取り組んでいただくと、いろいろなことが前に進むのではないか。」と島田シェフ。「小麦粉とブレンドしても良い食感になる場合もあり、米粉を使った本当に美味しいお菓子を我々が世の中に発表することが大切ですね。」と小山シェフ。辻󠄀口シェフも「米粉は本当に美味しい材料であり、健康的な観点からも米粉は可能性しかない。我々パティシエは、美味しい米粉を使ったお菓子をしっかりと作り続けることが大事なことですね。」とコメントしました。

山口理事長からは「これまで、このように生産者から穀粉メーカー、流通、洋菓子屋が一堂に集まる会はなかなか無かった。これから先も、このようなイベントを全国に広げていって、全国の穀粉メーカーと地元の洋菓子屋さんと組んで盛り上げていけたらありがたい。」
高橋代表は「盛大に盛り上がって注目度も高いと感じています。この盛り上がりの機運を産地に持ち帰って、より多くの米粉用米を生産し、製粉事業者、洋菓子メーカーさんにお届けしたい。」と語りました。

鈴木大臣からは「米粉を使ったいい製品ができたら消費者に評価されることが重要であり、海外の皆さんにも発信して、米粉の需要を拡大していく。農林水産省としても、マーケットが確立して、循環して持続可能な取組になるよう努力していきたい。」と今後の決意を語ってくれました。

全国から洋菓子店が集結!
米粉の美味しさが詰まった試食&交流会。

カンファレンスの後半では、全国から集まった22社の洋菓子企業・店舗から米粉を使った洋菓子の紹介がありました。トークセッションに参加した3名のシェフがオーナーを務めるパティスリーや、老舗洋菓子店、デパート百貨店でお馴染みのメーカー、地元で愛される洋菓子店が出店し、米粉を使ったクッキーやパウンドケーキを試食提供しました。米粉のお菓子の紹介の後は、試食&交流の時間が設けられ、来場した製粉メーカーやメディアの方々との情報交換や親睦が行われました。 


カンファレンスの最後は、根本農林水産副大臣から閉会の挨拶。「本日は、大勢の皆さまのご協力の下、カンファレンスが盛大に開催されたことを大変嬉しく思います。米粉とパティシエの皆様の技が融合して、素晴らしい米粉のお菓子が出来たと思います。もちもちやサクサクなど様々な味や食感が楽しめましたし、和の食材との良い組み合わせもあり、米粉の可能性の無限性を大いに感じました。米粉を通じて日本の洋菓子を世界に普及したいと考えております。農林水産省としても、これからも米粉をしっかり応援して参ります。」と力強いメッセージが伝えられました。

洋菓子店・企業、パティシエ、製粉メーカー、米粉用米の生産者など幅広い関係者で前向きな意見交換が行われた今回のカンファレンス。米粉を活用する意義や美味しさ、伸び続ける米粉需要への対応、今後の可能性などが話し合われ、誰もが米粉洋菓子を楽しみ、次の世代も安心して食べていける未来に向かって、大きな契機となりました。 


【動画】洋菓子×米粉カンファレンス2026~特別編~の様子はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=tobWHxOaFDE&t=4820s